先生たちが書きとめる子供たちの成長の記録
たっぷりの愛情
たくさんの愛情を受けると、「自分が大切にされている」と感じるようになります。
自分は大切な存在だと認識できると、自分が好きになり、自信に繋がります。
人を愛する気持ちも膨らみ、優しく温かい心が育ちます。
スキンシップで安心感を
抱っこやおんぶでたくさん触れ合うよう心がけています。
愛しているよ、大丈夫だよ、というメッセージを温もりで伝え、
子どもたちとの信頼関係を築いています。
必要な時には年長さんでも抱っこをしています。
泣いても甘えてもいいんだよ
不安やさみしさから涙がこぼれてしまったり、できることでもやりたくないと甘えてしまったりすることがあります。
そんな時は泣いてもいいんだよ、甘えてもいいんだよと手を差し伸べ、
気持ちに寄り添っています。
ありのままのキミが好き
できなくてショックだったり、わからなくて悔しかったりすることもあるかもしれません。でも先生はそんなキミのことも大好き。
勇気を持ってチャレンジしたことや努力の過程をほめて、
その子のペースに合わせて応援します。
食が体の基本
食生活の基礎は乳幼児期に作られ、生涯に渡って大切な役割を果たします。
毎日の給食とおやつには、健康な体を作るためだけではなく、味覚を養い、
文化や四季を伝えるたくさんのこだわりが詰まっています。
血糖値を緩やかに動かす食事
血糖値の急な変動は、集中力の低下、イライラを引き起こします。
主食に七分づき米を使用し、食物繊維やビタミンが豊富な食材を取り入れるなどして、血糖値の急変動を抑え、栄養バランスの良い給食を提供しています。
本物の味で確かな味覚を育む
生後5ヶ月~2歳くらいまでは味覚の黄金期といわれ、さまざまな味が脳に記憶されていく時期です。
バリエーション豊富な味つけと食感になるよう献立を作成。
化学調味料に頼らない本物の味も大切にしています。
伝統の食文化や四季のおいしさを味わう
梅干しや味噌を手作りしたり、餅つきや行事食で食文化を体験し味わっています。
野菜を育てたり、米作りを体験したりし、旬のおいしさを収穫する喜びを感じ、給食でどのような料理になるかを楽しんでいます。
遊びから学ぶ
子どもたちは遊びを通して五感を磨き、自由な発想力で考え、たくさんの学びを得ています。
さらにその中で周囲とコミュニケーションをとり、互いに協力し、励まし合い、思いを共感しながら、
揺るぎない自信を身につけていきます。
好きな遊びを選べる環境
各クラスにはいろいろな遊びのコーナーがあり、
好きな遊びを選ぶことができます。
継続すると新しい発見や広がりがあるので、作りかけのおもちゃには自分の写真カードを置いてキープ。次の遊び時間に続きができます。
主体的に遊びを考え発展させる
虫を捕まえるのが大好きな子どもたち。
今までは虫かごに入れて、最後に逃がしておしまいでした。
これを一連のストーリーにすると、
子どもたちの学びがぐんぐん広がっていくことがわかります。
にじいろ保育園では、例えばこの後、虫たちにもおうちがあることを伝えます。
すると子どもたちは、それぞれの虫の暮らす環境に近いおうちを作ろうとします。
土を入れたり、食べ物を入れたり、自分で調べて虫が暮らせるような工夫を始めるのです。
虫を入れたケースを持ち帰り、おうちの人と相談してよりよい環境を作ってきた子もいました。また、自宅で虫のえさを調べ、生きている虫がえさだとわかり、それを次の日に発表してくれる子もいました。
調べたことや発見をお互いに教え合い、みんなで虫を育てることになりました。
育てることになった虫はキアゲハの幼虫です。
それぞれ図鑑でキアゲハのことをたくさん勉強しました。
丁寧に育て、観察し、えさの葉っぱを新鮮に保ったり、ケースの中を掃除したり、虫を育てるためには、虫以外にも気を配らなくてはならないことも学びました。
そして、サナギになる前にはうんちをいっぱいするという発見を、
みんなで共有することもできました。
学びのストーリーはまだまだ続きます。
今度は虫への興味を広げ、知識をさらに深めるために
「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」に行く予定です。
ここで子どもたちがそれぞれ何を感じ、どんな学びを得るのか、
そしてそれを共有し合ってどんなストーリーが続いていくのか、とても楽しみです。
体験を可視化させ、成功の記憶に
保育士は体験を写真でまとめ、保護者とも共有できるようにします。
子どもたちのやる気は刺激され、体験の振り返りから次へのきっかけも
生まれます。
この繰り返しで、子どもたちは「できる」の自信をつけていきます。